生まれてから28歳頃まで青森で過ごし、当時付き合っていた彼氏の転勤をきっかけに仙台へ引っ越して約5年。
最初の頃は「うまく生活できるのか不安…」と思っていた私ですが、今ではすっかり仙台暮らしにも慣れました。
この記事では、青森から宮城(仙台)へ引っ越したからこそ分かった暮らしの違いと、
これから仙台に住む人へ伝えたい“おすすめエリアと注意点”を、リアルにまとめてみました。
青森→仙台に引っ越したきっかけと最初のギャップ

当時付き合っていた彼の転勤がきっかけで、青森から仙台へ。
そのため、引っ越し費用などは全額、彼氏の会社持ち。
いまだにどのくらいの費用がかかったのか分からないんですよね…。(その辺の参考になれなくてすみません)
気持ちの面としては、「同じ東北だし、そんなに変わらないでしょ?」と思っていた部分もありつつ、
窓を開ければひたすら緑が広がる田舎(青森の実家周辺)から、
コンクリートジャングルの都会・仙台(当時のイメージ)に住むって、イメージが湧かないなあ…。
と思っていたのも事実です。
いざ住んでみると…カルチャーショックだらけ!
まず驚いたのが人の多さと交通量。

仙台駅に降り立った時、人が多すぎて「今日は祭りか?」と思ったくらい
青森では信号を渡る人より、カラスの方が多いこともありますが(笑)
仙台は平日昼間でも人が絶えません。
あと、仙台では道を普通に歩いている人が多い
👆これ、話を盛っているわけでもなく、青森では車の移動が主だし、実家の近所なんて、お散歩するおじいちゃん・おばあちゃんくらいしか見たことがない。
そもそも歩いている人をあまり青森で見ない気がするんですが…。(うちの近所だけかも)
そんなこんなで、初めて仙台に降り立ったあの日、青森→仙台の新幹線から、自分が初めて住んだ土地の「名取」まで、在来線の乗り換えすらできず、一度改札を出て入った思い出もあります。

まあ、これは私があまりにも方向音痴過ぎたのもありますが…笑
青森と仙台、暮らしの違いをざっくりまとめると…

①車が無くてもやっていける

青森だと「車がない=生活できない」に近いですが、仙台は車なしでも全然OK。
余談ですが、こっちに来て仲良くなった人に、
「青森では一家に一台の車」ではなく、「一人一台の車が必須」
というわりと当たり前の事実が、こっちで話すとびっくりされます。

え?めちゃくちゃお金持ちじゃん!
違う違う、そうじゃない。
鈴木雅之が頭の中でいつも流れるんですけど、本当に「そうじゃなくて、車がないと働きに行く場所までの移動手段が無い」んですよね。
まあ、そんな余談は置いておいて、
仙台では電車・地下鉄・バスがしっかりしていて、主要スポットはほぼ公共交通でカバーできるので、車が無いと全然働けない…!というわけではないです。

とはいえ最初のころは…
電車に乗って通勤って、絶対イヤだな…。
と思っていた筆者でしたが、今となればもう毎日満員電車に揺られて出社ですよ。
青森では毎日、自分の車で悠々自適に通勤していましたが、今は押しつぶされながら毎日出社することに慣れました。
で、ちなみに、
「車が無くてもOK」というのは、働くエリアを仙台駅周辺or沿線沿いにすれば、という大前提はあります。
どの路線を選んでも「仙台駅」には必ず行くわけですから、ある程度住む場所は電車・地下鉄が通っている所なら選択肢はあります。
②車がなくて困ること…

ちなみに、車がない生活で困るといえば、日々の買い物ですかね。
お米、お水、油、などなど…。
まとめ買いをするには徒歩で買える量は限度があるかなと思います。
あとはどこかに観光やお出かけに行くときにレンタカーが必要になる点。
でも、仙台の賃貸物件は、青森に比べると駐車場代が高いので、そんなに頻繁に出かけることが無いのであれば、都度、格安レンタカーを借りた方がコスパがいいかなと思います。
③ スーパー・お店の違い

青森の「カブセンター」「マエダ」「ユニバース」「いとく」「さとちょう」あたりが恋しくなります(笑)

「さとちょう」が出てくるあたり、ガチ青森人ということを分かってほしい
仙台では「ヨークベニマル」「イオン」が主流。
ここ最近、仙台駅前に「ロピア」も出来て、まあ仕事終わりに買い物はしやすくなったかな…という印象。
ただ、仙台に引っ越して来てからの最初は“いつもの味”が見つからず苦労します。

「かもめちくわ」「玉子とうふ」が売って無いんだけど!?
と思って悲しくなった初期の記憶がよみがえる…。
そんな思いもありましたが、今では行きつけのヨークベニマルの商品の店内配置を完全に把握するようになりました。
④人の距離感&訛りが消えるまで
青森は「ご近所さん=家族みたい」な距離の近さがありますが、当たり前と言えば当たり前なんですが、仙台はちょっと都会的。
宮城に来て引っ越しを約3回くらいしてますが、ご近所づきあいというのは一度もなかったです。
すれ違ったら挨拶を交わすくらいだけで、どこの階に誰が住んでいるというのは知らない状態が普通になりました。
ただ、逆に言うと、その“距離感”がちょうど良くて、気楽でした。

変に気を使って、話さなくていい。
近所に住んでいるだけでただの他人、的なお互い干渉しない感じが私は好きです

で、青森にいると自分では気にならない「訛り」についてですが、
私の場合のお話をすると、自分の性格?特徴? なのか、相手の話すイントネーションに釣られるクセがあるんですね。
そのせいか、「訛ってるね、なんて言ってるか分からないよ」とまで言われたことは無いです。
宮城に来て仕事をし始めた時こそ、たまに青森独特の訛りが時折出てしまうくらいで、そんなに困ることは無かったのが正直なところです。

若者なら、すぐにこっちの言葉に慣れると思います
あと、何気に青森から仙台に出てくる人が思っている以上に多いという事実。
私の場合はですが、初めて登録した派遣会社の担当の方がバリバリに青森訛りで話していたので、なんか、逆に自信がつきました(笑)
こんなに堂々と訛りながらでも仙台(都会)で仕事してる人もいるし、訛りを気にすることも無いんだなあと思いました。
宮城での“住む場所選び”リアルアドバイス

ここが一番伝えたい部分です!
仙台ってエリアによって治安・雰囲気・家賃がまったく違うんです。
私が5年の間に実際に住んだ・歩いた・友人が住んでいた・住んでいる等々の地域をもとに、リアルにまとめました。
①安定の住みやすい場所
安定して住みやすい町は「長町(ながまち)」だと思います。
その理由としては、路線の多さ。
JR線の「東北本線」でも帰れる。
「仙台空港アクセス線」でも帰れる。
更には地下鉄南北線も通っている。
また、長町といえば「長町モール」・「IKEA」があり、買い物には便利。
長町モールでは、食料品はもちろん、飲食店(フードコート)、インテリア、服、雑貨、本などなど、何でも揃う。
しかも地下鉄「長町南」からそのまま長町モールへ行けるところも便利。
北仙台(きたせんだい)に関しても、JR仙山線と地下鉄南北線が通っており、アクセス抜群。
北四番丁(きたよばんちょう)は地下鉄南北線だけですが、そもそも地下鉄はあまり遅延や運休が無いので気にならないかと。
また、近くに「2025年10月8日」に開業したばかりの大きくて綺麗なイオンモール「イオンモール上杉(かみすぎ)」があり、住みやすさが加速。
こちらも食品同様、服、インテリア、生活用品、雑貨…なんでも揃うので生活には困らないです。
あとそこまでドンキ信者じゃないけれど、近くにメガドンキがあるのもうれしいところ。
②仙台駅に近くて住みやすい場所
仙台駅から1駅でアクセス抜群なのに、家賃は中心部より少し安めな物件が眠っている印象。
また、仙台に近いため、もし電車が遅延・運休しても、「まじかよ…」と絶望せずに歩いて帰れる距離にあるのも良い。

仙台駅に近いから都会過ぎて食料品・日用品の買い物に困るんじゃ…
私も最初はそう思ってましたが、榴ヶ岡は意外とスーパーやドラッグストアもあり、普段の食料品の買い物にもそこまで困らない。
また、大きな公園(榴ヶ岡公園)もあって、ジョギング・散歩コースにするのも良い。

春は桜が綺麗なんですわ、この公園の。。
仙台駅にも近いため、周辺にはおしゃれカフェや病院・銀行なども揃っていて、“暮らしやすさ”はかなり高めです。
③ 家賃が安くて穴場な郊外
「少し静かな場所でのんびり暮らしたい」人にはこのあたりが◎。
南仙台(みなみせんだい)に関しては、「東北本線」と「仙台空港アクセス線」の2路線通っています。
一番最初に紹介した「長町駅」にも2駅と近く、IKEAにも車なら難なく行ける距離です。
また、スーパーマーケットも多く、車があるなら4号線沿いに、ドンキホーテや飲食店・電気屋さん・カラオケ・書店・リサイクルショップなどが揃っているため、生活に便利です。
また、仙台空港アクセス線で直通の「イオンモール名取」もあるため、週末のお出かけも近場で済んでしまいます。
河原町(かわらまち)駅は地下鉄南北線の1路線ですが、地下鉄なので遅延・運休などの心配はほとんどないため安心です。
また、最初に紹介していた「長町駅」に行く途中でもあり、「長町モール」に行くにも便利です。
近くには小さなスーパーがあり、ちょっとした普段の買い物はここで。
週末などにまとめ買いで長町モールに行く、などの方法もあり。
駅周辺にドラッグストアがあまり無いので、その辺は少し不便かなという印象。
とはいえ、仙台駅前で買い物をしてきて帰ってきたり、通販でまとめ買いなどもできるため、あまり買い物にこだわらない人は家賃も安いところが多く、静かな場所でおすすめです。
④車があってわりと自由度があるなら
車があって、あまり電車でのアクセスの良さにこだわらない場合、郊外の方に部屋を探すのもおすすめです。
岩切(いわきり)駅と利府(りふ)駅は、同じく東北本線です。
岩切はベッドタウンとして有名で、多くの通勤・通学の人が利用する駅で、賃貸物件の数も多いです。
岩切駅には「生協」が近くにあり、普段の買い物はこのあたりで困らないかなと。
また、車があるなら、同じく同路線の終点地「利府(りふ)駅」近くのイオンモール利府での買い物が便利だと思います。
イオンモール利府は、電車&徒歩で行けなくはないのですが、「利府駅」や「新利府駅」から歩く距離が結構あるので、電車だけで生活している人の普段の買い物には不向きかと思います。
学生は「電車&バス」・「電車&徒歩」で行く人もいますが、多くの人は車で行くことが多いイオンモールです。
続いて「石巻(いしのまき)駅」ですが、仙台駅から考えるとかなり遠いです。
電車を使って仙台から石巻駅まで「仙石東北(せんせきとうほく)ライン」や「仙石線(せんせきせん)」で約1時間かかります。
そのため、仙台近辺で働く予定のない方や、長距離通勤が苦ではない方、車を持っている方などは選ぶと家賃をぐっと安く抑えられる町です。
漫画家「石ノ森章太郎」の記念館、「石ノ森萬画館」があり、町全体にキャラの銅像があったり、楽しい町として有名でもあります。
海が近いため、釣りを趣味としている人にはとても良い町です。
また、仙台からかなり離れた場所ですがイオンモール石巻もあり、車を持っている場合なら、特に場所で困ることはなく、家賃も抑えられてオススメだと思っています。
最後ですが、富谷(とみや)市の紹介になります。
最後の富谷については、まず絶対に車がないと厳しいです。
富谷に最寄りの電車は無いため、青森の時と同じく車社会となります。
そのため、車を持っていることを前提としてお話します。
富谷の良いところは、家賃が安く土地も広いため、綺麗で広い物件を選びやすいところです。
また、近くにイオンモール富谷や、コストコなどがあり買い物には困らないです。
更に、車があるなら富谷から仙台まで大体約30分、利府まで約20分など、どこに行くにしても中心部くらいなので、身動きが取りやすいところも利点です。
週末のお出かけなどにあまり苦にならない場所に位置しているのは住みやすいなと思います。
青森出身者が仙台に住んで良かったこと・ちょっと恋しいこと

良かったこと
まず一番に良かったことは冬でもチャリが使えること・冬に雪かきをしなくて良いことが快適すぎて感動しました。
そして意外と緑・自然が多いこと
仙台はさすが「杜の都(もりのみやこ)」と呼ばれるだけあって、仙台中心部でも、勾当台公園(こうとうだいこうえん)、西公園などの公園が沢山あったり、
仙台の街中でも木が植えられている通りが沢山あったりで、
ビルだらけで息苦しい…
ということはなく、意外と空気は綺麗だなと思いました。

また、電車でどこにでも行けることも感動したポイントです。
観光地として有名な「松島(まつしま)」だって、仙石線を使って行けるし、
有名な塩釜神社(しおがまじんじゃ)や水族館だって、動物園だって、車が無くても電車+徒歩で普通に行ける場所にあります。
アウトレットモール・キリンビール工場・ニッカウイスキー工場…などなど、結構いろんなお出掛けスポットが、電車で行ける手軽さ・楽しさは青森にいたときには無かったので、現在進行形で楽しんでます。
恋しいこと

さて、続いて青森が恋しい…と思うことの一番は「食材の新鮮さ・おいしさ・豊富さ」だと思っています。(個人的に)
青森では有名なカブセンター(スーパーマーケット)ですが、残念ながら宮城にあのレベルの新鮮な海鮮を出すスーパーマーケットはなかなか少ないです。
すごく鮮度が良くておいしい海鮮・お肉が売られているスーパーもあるにはあるんですが、車が無いと行きにくいところばかりです…。(今度おすすめスーパーマーケットの記事出します)
鮮度がよくて、おいしいものを手軽に食べられた青森とはギャップを感じるだろうと思います。

特に「食べるのが好き」・「料理が好きな人」は、青森から宮城に来ると食材の雰囲気の違いに戸惑うかもです。
ただ、その分、総菜が美味しくてボリュームが凄くて安い「ロピア」もあったり、市場ももちろんあって、色んな場所を発見する楽しさは宮城の方があるかなと思います。

あと、どこに行っても人混み・車の量が多い・仙台人のチャリのスピード早すぎて怖いとか、ある程度想像がつくことがあると思いますが、何よりも宮城に温泉が少ないのにびっくりしました。
青森市に住んでいる人ならわかると思いますが、青森って車で走らせればそこら中に温泉ってあったじゃないですか。
でも宮城には街中に温泉はありません。
スーパー銭湯的な広いお風呂は街中に数店舗あるにしても、源泉かけ流しの天然温泉は、宮城の中でもわりと車で遠出をしないと行けない「秋保(あきう)」や「鳴子(なるこ)」にしかありません。
筆者は特に温泉好きで、夏でも月2回は温泉に入っていたし、冬になれば毎週末くらいの頻度で近場の温泉に入りに行っていたので、結構これは今でも悲しい現実です。

手軽に温泉に入れた青森は贅沢だったと、離れてから気づきました。
まとめ:仙台は“ちょうどいい都会”。青森出身者にも馴染みやすい街

青森から仙台に来て5年。
最初は「合わないかも」と思ったけれど、今は「どこに行くにもアクセスが良好で住みやすい町だなあ」と心から思っています。
青森の良さを知っている人ほど、仙台の便利さと楽しさをバランスよく感じられるはず。

最初は田舎から誰も知らない土地に引っ越して来て寂しさを感じることもあるかもですが、仙台はいろんなお出かけスポット・イベントなど、沢山あります。
そのため、最初は新しい土地の仙台の楽しさをいっぱい発見してみてください。(その手助けにこのブログがなれたらうれしいなと思います)
おまけ(仙台に来たら役立つ情報)
いなかっぺの私でしたが、今では宮城のお出掛けスポット・観光地・グルメなどをブログで紹介するまでの成長を遂げております。
宮城中心に東北のデートコース・観光コースなどを紹介しているので、仙台に来た際には参考にしてみてくださいね。
(宮城だけでなく、山形、福島、岩手などの観光スポットなども紹介しているのでぜひ)
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