免許を取ったあと、車を実際に乗りたい!と考えてる人がぶつかるのが
「で、車どうする?」問題だと思います。
どうやって選ぶ?どこで買う?まとまったお金もないのにどうやって買うの?
などなど、色んな疑問があると思います。
私も当時そうでした。
お金はない、でも車は欲しい。(というか無いと働きに行けないくらい公共交通機関が発達していない地方だった)
そこで選んだのが「安い中古車」という選択でした。
しかしながら、安い車に飛び込んだ結果、
故障、修理、車の買い替えという未来が待っていたわけですが、
この記事ではそんな私の失敗談を話しています。
車を買う時の1つの参考にしてみていただけたらと思います。
私が免許取りたてで選んだのは27万円の中古ジムニー

私が買ったのは、
中古で27万円のスズキ・ジムニー。
大型ショッピングモールの駐車場の一部を借りて開催される「秋の中古車市」みたいなやつに行って買った軽自動車です。
走行距離は8万km超え。
年式 平成8年式と激古い。
エアコン無し。
パワーウィンド無し。
カーナビなんて勿論無し。
でも当時は
「とにかく安さだ」と、完全に甘く考えていました。

当時22歳そこらでフラフラとバイトをしていた私には、100万を超える=大金 という概念から安いものしか目に入りませんでした。
「本体価格が安い中古車」はなぜ危険なのか

車両価格27万円→最終的に総額60万円
結論から言うと、最終的にかかった金額は約60万円になりました。

あれ?さっきのジムニー写真では本体価格27万だったはず…
そう、思いますが(思ってましたが)中古車の値段って、大抵そこから上乗せが入ります。
例えば、こんな感じの費用が車の本体価格に上乗せされます👇
「27万円で買えた!」と思えた車は、全然27万円では終わりませんでした。
例えば、「車検付き」と書いていても、
購入しようと思っていた月の、2、3か月後に車検切れになってしまうなら、買うときに車検も取ってしまった方が良かったりして、その分上乗せになることもあります。
※今購入しても、また数か月後に車検として5万円~10万円がまとまって出ていくなら、購入時に車検を取って、総額にしてローン払いにした方がいいよね。っていう考え方

車検を通すための費用は、軽自動車でも最低限安くて5万円程度、普通車だと10万円くらいでしょうか。個体差ありますが目安はそのくらい
また、中古車市に並んでいる車は、一見、普通のタイヤが装着されているように見えても、
何年も装着されたままになっており、走るにはタイヤのゴムが劣化していて危ないこともあります。
そのため、購入時には新しいタイヤが必要になることもあります(雪が降る地域なら、プラスして冬タイヤも必要)
細かい部品の取り寄せや、修理と言っても部品代だけではなく、それを整備して取り付けてもらうため「工賃」というものがかかります。
そんなこんなで、本体価格からは約30万上乗せでお金がかかったわけです。

もしこれを読んでいる人が、検討していて欲しい車があったら、まずは見積もりを取ってもらい、総額を知るのが大事!
年間10万円以上かかった修理費の現実

とにかく壊れる。
修理のたびに数万円~数十万円が飛んでいきました。

覚えていないものも含め、上記の出来事は、乗っていたたった2年の間に起った修理や故障です。
ライトなんかは、工賃合わせて5.600円くらいだったと思いますが、
マフラーはマフラーの代金+工賃で5万くらい。
そして忘れもしない、サスペンションが壊れた時は12万くらいかかりました。

正式に言うと、サスペンションを支えるショックダンパー?の1本からのオイル漏れでしたが、4本あるうち1本を変えても、他のところもいずれ劣化するため、全部新しくすることに。。工賃含め12万ほどでした。
安い車を買ったのに、数ヶ月置きに壊れるため、
その分毎月、自分の手持ちから予想外の金額がまとまって出ていくのが本当に大変でした。

私が選んだような年式までの古い車を乗るなら、このくらいの覚悟は必要です。
軽自動車=維持費が安い、
これは完全に幻想でした。
軽自動車なのに税金が高かった理由

毎年5月に1度来る 恐怖の税金払ってね。の手紙。
私が買ったジムニーは年式が古かったため、「軽自動車税」は割増料金になります。
車の税金と言っても3種類ありまして、今ここで話しているのは、年1回5月あたりに払う必要がある、軽自動車税のお話。
この料金は、
2015年3月より前に新車登録されているか、
2015年4月より後に新車登録されているのか、
で支払う額が変わます。
2015年3月より前に新車登録されている場合は、旧税率となり7200円。
2015年4月より後に新車登録されている場合は10800円。(大体、軽自動車に乗ってる人はこの価格が標準)
しかしジムニーは「初年度検査から13年超」という、あまりに古い車に課される割増税率となり、13000円ほど支払う必要がありました…。

「軽なのに高い…」と一年に1度くる手紙に毎回ショックを受けてました。

ちなみに、他2種類の車の税金は、
- 自動車重量税
- 環境性能割
自動車重量税は、新車購入時と、車検ごとに払う必要があります。(車検は2年に1回)
これも、エコカー減税(燃費が良くて環境に貢献している車)なら、安くなって5000円程度。
例にとって私の平成8年式のジムニーは新車登録から13年どころか18年越えのため、これもまた割増料金で8800円かかりました。
環境性能割は、新車・中古車を問わず自動車を取得した際、その燃費性能や排出ガス性能に応じて課税される地方税だそうです。
環境に良い車か、そうでないかで税率が変動(1%、2%、または3%)、もしくは非課税になります。(電気自動車などは非課税らしい)
中古車の場合、取得価額が50万円以下であれば課税されません。

中古車であれば、50万円以上の価値が無い場合課税されないようですが、
例えば総額80万円の中古車を買って、3%の課税があったとすると2万4000円を、購入時にのみ支払うって感じですかね。
これは比較的新しく、2019年に出来た法律のため、私もあまりよく分かってないですが、環境に良い車なら安くなるよー、ってことですね。
購入時にのみ支払うだけなので、詳しくは本当に欲しい車が見つかった時の見積もりで聞いてみるのが確実です。
中古車ローンを組んだ結果、まさかのエンジンブロー

そんなこんなで、修理も故障もたくさんあった車ですが、2年ほどは頑張って乗り続けていました。
そんな車が見出しにあるように、のちのちエンジンブロー(エンジンが壊れ車に乗れなくなる)するわけですが、まずは時系列に沿ってお話します。
この車を購入した時のことを少し話すと、
中古車市でジムニーに一目ぼれ→見積もりを取ってもらい→中古車ローンを組む→無事審査が通って契約。
みたいな感じでした。
当時の私は、総額60万円になったジムニーを一括で払えるお金なんて勿論無かったので、当たり前のように、中古車ローンを組みました。
バイトでしたが、普通に審査は通って(30分とかそのあたりですぐ通ったはず)無事、ローンは組めました。

中古車ローンを組むこと自体初めてだったのでドキドキでしたが、ただ申し込み用紙に年収とか働き先とか住所を書いて、車屋さんに渡しただけ。
そこから審査が通れば、契約って感じの流れです。
奨学金の返済もあって、当時の私には既にもう借金があったわけです。
なので60万円のお金を、4年ローンを組み、毎月1万円ちょっと返済することにしました。
「これなら余裕」と思っていた矢先、
2年目でエンジンブロー。(エンジンが壊れ、使い物にならなくなった)

度重なる故障や修理でお金を払って乗っていたのに、最終的にまさかのエンジンブロー。
修理するにはエンジン載せ替えしかないと言われ、
事実上、その車は終わりました。(廃車)

なんだかんだで初めて自分で買った愛着のある車。。もう乗れないという悲しい事実、ローンが残っていて次の車はどうすんだ?という絶望で、ガチで高熱が出て2日泣きながら寝込みました…笑
ローンが残ったまま車が壊れるという地獄

- 乗れない車
- 残るローン(約20万)
結果、
残りの残ったローンを一括支払いし、新たに中古車を購入し、またローンを組む
という地獄モードに突入。笑

これは免許取りたての頃には想像すらしていませんでした。
一括支払いのお金は、当時貯めていた少なからずの全貯金を出しました。(そして全財産が無くなりました…)
あまりの悲惨さに見かねた父・母も少し援助してくれて、なんとか乗り切ることが出来ましたが、今、あの当時の自分に戻るなら、絶対買わないと思います笑
免許取りたての人に本気で伝えたい注意点

ここまでの流れから、
車を初めて買おうか悩んでいる人に本気で伝えたい注意点をまとめるとこうです👇
- 本体価格の安さだけで選ばない
- 本体価格では無く、総額で考える
- 年式が20年以上前の車は避けるべき
- 軽自動車なら10万キロ近く走った車は避けるべき
→総額が高くなっても、より新しい年式で、総距離が少ない車を選んで欲しい!
私は、目先の安さ(車両価格27万)で選んだ結果、
年間の修理費や税金で、めちゃくちゃお金が出ていきました。
これなら最初から、
中古車でも綺麗で年式が新しく、走行距離もあまり走っていない100万~120万程度の車を選んだ方が、よっぽど良かったです。
ネットで中古車を探すにしても、店頭で見るにしても、どの車を選べばいいか悩んだ時は、
より年式が新しい方、より走行距離が短い方を選んだ方が長く乗れます。
これは、安いには安いなりの理由がある。と身をもって知ったからこそ言えることです。

ただ、信頼できる地元の個人の中古車販売・整備屋さんのおじちゃんと仲良くなれたこと。修理のたびに、どこがどう壊れたか実際に見せてくれて説明して修理に入ってくれたので、車の知識がちょっと付いたことは良いことでした笑
なお、私が乗っていた車には該当していませんでしたが、下記のことも気を付けるのも大事。
- 浸水車は絶対にやめる
- 事故歴・修理歴は必ず確認
- 足回りが腐っていないか確認
- 前回までどこの地域で乗られていたか確認
これもいつもジムニーの修理のたびにお世話になっていた、車の整備屋の社長に教えていただいたことですが、いくら外見が綺麗で年式が新しく、走行距離も短くても、
一度水に浸かった車や事故歴がある車は絶対に避けるべきと教えてもらいました。
震災などで海水などに一度でも車が浸かってしまった場合、錆びるのも早くなり、計器になんらかの故障が起きやすくなるとか。
また、軽度の事故歴なら良いのですが、車体のフレームが変形するほどの事故があった車は、避けた方がいいそうです。

悪徳な中古車販売会社は、こういったことを知らなそうな若い世代を狙って、言葉巧みに勧めてくることも普通にあります(経験済み)
見積もりの前に、事故歴や浸水歴があるか必ず聞きましょう。
もしネットで中古車を選ぶ場合でも、
事故歴・修理歴・保証の有無は必ずチェックできる
大手サービスを使う方が安全です👇
正直、免許取りたてには新車やカーリースも選択肢

今だから思いますが、免許取りたてほど、車は長く壊れずに持っておきたい、と思うはず。
「壊れない安心感」、本当に大事です。
新車やカーリースなら、
という利点があります。
私の今までの経験談を見てきたら分かると思いますが、まじで毎月定額でそれ以上はお金はかからない安心感は異常です。
私なんて数か月おきに何かしらの故障で、予期せぬ出費があったので、貯金なんて出来ませんでした。笑
結果的に、安い中古車より楽な場合も多いです。
私のように「安い中古車で失敗したくない人」には、
車検代も込みで月額定額で乗れるカーリースという選択肢もあります。
2年に一度やってくる車検も何気に家計を圧迫するし、そのことを考えずに毎月定額で綺麗な車に乗れるのはなかなか良いなと思います。

私が車を初めて買った時は、まだカーリースが出始めの頃で、今みたいに色んな各社からカーリースがあるわけでもなく、選択肢に無かったんですよね…。
知り合いでもチラホラ、カーリースという選択をしている方もいて、車を買うときの1つの選択肢として当たり前になってきてます。
色んな選択肢から検討することが大事だと思うので、まずは見積だけでも取ってみて損は無いと思いますよ。
まとめ|あの時の自分に言ってあげたいこと

安い中古車は、安く済むとは限りません。
私のように、結果的に後から支払う費用がかかり、大変なことになる場合もあります。
免許取りたての人こそ、冷静に「その後にかかるかもしれないお金」を考えて、中古車購入を検討して欲しいです。
この失敗談が、誰かの後悔を一つ減らせたら嬉しいです。
後日談:色々あったけどジムニーは良い車だった

誤解して欲しくないので補足として書きますが、
なんだかんだあったジムニーですが、人生の中で一番大好きな車になりましたよ。
雪道でもぐいぐい走るし、軽なのにパワフルな走り。

今でこそ新型ジムニーなんてもてはやされていますが、このレトロな四角いカクカクしたデザインが最高にかっこいい。
私にとっては、手がかかったけど愛しいわが子のような愛車でした。
今回の記事で誤解して欲しくないのは、ジムニーが悪いわけではない。
中古車で、20年以上も前の車を買うというのは、これだけの故障があり、これだけのお金もかかるんだよ。
ということを伝えたいだけで、ジムニーは故障が多くてダメな車。というわけではないです。
そんな素敵な車に出会えたことや、
故障は多かったけど、その分車の知識が付いたこと。
ジムニーのエンジンオイルの型式を今でも覚えていること。
私のような古いジムニーを見ると懐かしい気持ちになること。
…大変なこともありましたが、良い思い出となりました。
これを読んでいる人が、私と同じように金銭的に苦しい思いはして欲しくないですが、納得のいく愛車が見つかることを心から願っております。
おまけ
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